X線(エックス線)を体にあてることにより、画像化する検査で、骨や関節の状態を調べるための最も基本的で広く使われている画像診断法の一つです。
X線とは、目に見えない電磁波の一種で、体に照射することで内部の構造を画像として映し出すことができます。特に、骨はX線を通しにくいため白く写り、筋肉や脂肪などの軟部組織は比較的X線が通りやすいため黒っぽく写るという特徴があります。
この仕組みにより、骨折や脱臼、関節の変形、骨の腫瘍や骨粗鬆症などの診断に非常に有効です。
一般的に『レントゲン撮影』と呼ばれます。
X線検査は短時間で終了し、体への負担が少ないことも大きな利点です。
当院では長尺撮影も導入しており、「長い部位」を一度に撮影できます。
一般的に撮影するX線撮影は「37.5×37.5センチ」のサイズが一般的ですが、長尺撮影では、自然に立った状態で骨の位置関係を調べることを目的とした撮影法です。全脊椎(頸椎~骨盤)や下肢全長(骨盤~足先)を一度に撮影します。少ない線量と短時間での撮影が可能となるため、患者様への負担も軽減できます。長尺撮影の種類には「全脊椎撮影」と「下肢全長撮影」があります。